書評:松村真宏『仕掛学』感想。これを読んでも仕掛ける側にはなれない

こんにちは、ヒカルです。
松村真宏著『仕掛学』を読みました。

個人的には、死ぬほどつまらなかったです。
私はマーケティングのプロであり、
21歳で起業をしてから多くの人にアドバイスをしてきました。

マーケティングとは、仕掛けそのものです。
例えば、レストランに客がこない。
じゃあ、どうやってお客がきたくなる仕掛けを作ろうか?

こう考えていくのがマーケティングであり、
言い換えればお客の誘導です。

お客の方からレストランに行きたくなるには、
どういった仕掛けを作ればよいのだろうかと、死ぬほど学んできました。

売るものはレストランに限りませんが、
原則は同じです。

そのような立場から見ると、
『仕掛学』を読んでも仕掛けを作れるようにはならないだろうと思います。

仕掛学というコンセプトは素晴らしい

仕掛学というコンセプトは良いなと思いました。
例えば仕掛けの例として、
男子便所の的の話しがでてきます。

便器に炎の絵のシールをはっておくと、
その炎を消そうとして、
的を絞って用をたすので、飛散しない。とのこと。

「キレイにトイレを使いましょう」とかくのではなくて、

思わず人がキレイに使いたくなる仕掛けを作る。

ということですね。

このような仕掛けをよく街で観察して、
真似をすることで自分も仕掛けを作れるよ、ということを
この本では書かれてます。

私もマーケターとして
常に街では観察をしていますし、
うまいな、と思う仕掛けは発見したらすぐにビジネスに生かせないか?考えています。

ただし、この本で読むだけでは
街で仕掛けを観察しても、応用はできないでしょう。

なぜなら、
なぜ?この仕掛けで人の心理は動くのか?
という、原理原則に触れられていないからです。

人を動かしたいなら仕掛学よりも心理学を学べ

仕掛学では、
仕掛けは
・公平性
・誘引性
・目的の二重性
に当てはまるように考えるべきだ、
としている。

そして、それに当てはまる仕掛けを、
すでにある面白い仕掛けを真似して発想すべきだとある。

けれど、
街で事例をいくら見たところで、
真似して仕掛けを作るのは死ぬほど困難を極める。と思います。

なぜなら、
トイレの的を見たところで、
なぜ、人は的を狙いたくなるのか?という心理を
心理学的な面から理解をしていなければ、
派生した考え方ってできません。


例えば、夫婦として、
夫(妻)が全然掃除をしてくれません。

掃除は日替わり当番なので、
相手がサボると次の日の自分の負担が多くなる。

とします。

この場合、
どうやって相手を説得しますか?

これも仕掛学のように、
人をいかに自然にそうしたくなるように動かせるかによって、
関係性が変わってくるシチュエーションです。

直接、
「掃除して!」といっても、
相手は変わってくれないでしょう。

かといって、
黙って我慢するのもイライラする。

こういった場合、
どうしたらいいのか?を、
トイレの的の話から応用して考えられますか?

・・・

これ、心理学を学んでいなければ、
関連付けられないと思われます。

今回の例は極端ですが、
とはいえ、
仕掛けたい場面って、
都合よく世の中の仕掛けとまったく同じ目的になるとは限りません。

好きなあの子を落としたい。
お客に商品を買ってもらいたい。
部下にやる気を出して欲しい・・・

こういった悩みをもったとき、
自然に相手に言うことを聞いてもらえる仕掛けを作りたくても、
男子便所の例から発想できる人はよほどの天才でしょう。

つまり、
本書で出てくるような事例をみても、
実生活は変わらない。と私は思うのです。

ちなみに、私は心理学を学んできたので、
男子トイレと掃除分担の話はつながります。

男子トイレの例は、
抽象化すれば、
「やるべきことの具体化」です。

人間は、
漠然と指示をされても、
その通りに動かないという心理があります。

ただキレイにつかってね。
だけでは、

「どうキレイにしたらいいんだ?
頑張っても、飛び散るものは飛び散るしな」

と、混乱してしまい、
結局何もしてくれないのです。

ですが、
的を書くことで
「ここにあててね」
と、やるべきことを明確化する。

これさえやればいい!
ということを1つに絞って具体的に伝えると、
人はやる気をだすのです。

キレイ=抽象的指示→動かない
的=具体的指示→動く

というわけです。

で、これを
掃除当番の例に応用してみましょう。

パートナーにもっと掃除して欲しい。
と思った時、
掃除してね。というのは抽象的指示です。

相手は何をしていいか分からず、
戸惑っているのかもしれません。

掃除するって、何すればいいんだ?
ゴミなら、片付けたけど。

と思っていて、
掃除機をかける。などという
発想にはなっていない可能性があるわけです。

同じ掃除といっても、
人によって程度の違いがありますからね。

ゴミさえ散らばってなければキレイと考える人もいれば、
ホコリ1つ許せない人もいるわけです。

なので、私だったら、
例えばですが
「リビングの掃除機をかけてくれる?」
などと具体的な指示を出しますね。

それでもやってくれなかったら、
また別の問題になってくるのですが・・・
その場合にも、
男子トイレとは別の心理学を使えば解決の仕方はいくらでもあります。

と、このように書きましたが、
何が言いたいかというと、
人を動かすには『仕掛学』のような事例集ではなく、
人間心理を学ぶほうが、応用がきく。ということです。

私も心理学を学んでいなかったときは、
街で仕掛けをみて「おおー、頭いいな」と思うことはあっても、
自分で何かを思いつけるということはありませんでした。

ですが今は、
1つの事例をみれば、
なぜ?人はこれで動くのか。という背景まで分かるので、
自分のビジネスにも人間関係にもいくらでも応用可能です。

これは『仕掛学』に限った話しではないのですが、
何かを学ぶときには、
個別具体的なテクニックを追いかけていってもキリがありません。
仕掛けなど無限にあるのです。

例えば、
スタバの紙袋だって仕掛けが隠されてますし、
カフェの椅子自体にも仕掛けがあります。
スタバだけで研究していたら、時間がいくらあっても足りません。

そのような事例を追っかけて、
何の意味があるんだろう?と思っても、
気づけない仕掛けなどたくさんあります。

『仕掛学』には、
いかにも仕掛けてますというのがミエミエな仕掛けばかりがでてきましたが、
本当にうまい仕掛けというのは、99%の人には気づけないのです。

私は仕掛けられている本人も気づけないような仕掛けが
究極の仕掛けだと思っていて、
そしてそのような仕掛けを作るには、
やはり人間の心を理解しているのはマストでしょう。

私のメルマガやこのブログでも、
人間心理については色々と書いてきました。

自分で実際にビジネスをして、
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